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白金測温抵抗体
金属の電気抵抗は、一般に温度によって変化します。
この性質を利用して温度を測定するものを測温抵抗体といい、中でも白金は他の金属と比較して変化が直線的で、温度係数も大きく、温度測定に適しています。
この白金を使用したものが、白金測温抵抗体です。
測温抵抗体の種類
TR型(マイカ型)
使用温度(℃)
-80 ~ 350(標準:MAX 200℃)
保護管材質
SUS304 / SUS316
保護管の
最小外径(mm)
シングルエレメント:Φ4.8~
ダブルエレメント :Φ4.8~
マイカスプリング型抵抗素子を保護管内に組み込んだもので、素子のステンレス製の羽根がスプリングの作用をして保護管内面に密着することにより、感温性が良く、外部からの衝撃を和らげるようになっています。
TRP型(セラミック型)
使用温度(℃)
-200 ~ 650(標準:MAX 200℃)
保護管材質
SUS304 / SUS316
保護管の
最小外径(mm)
シングルエレメント:Φ1.0~
ダブルエレメント :Φ3.0~
セラミック型抵抗素子を保護管内に組み込んだもので、TR型より保護管径を細くすることができ、温度も高温まで使用できます。
保護管内部に高純度マグネシア粉末を充填しているタイプは、感温性が良好です。
TRS型(シース型)
使用温度(℃)
-200 ~ 500
シース材質
SUS316
シースの
最小外径(mm)
シングルエレメント:Φ1.6~
ダブルエレメント :Φ3.2~
高純度マグネシア粉末が充填されている金属シースの先端部分に、セラミック型抵抗素子を組み込んだもので、応答速度も速く、機械的強度にも優れています。
また、シース外径の5倍以上の半径(先端の100mmを除く)で自由に曲げることが出来ます。
※ TR型、および TRP型は、使用される温度により保護管内部の構造が異なりますので、必ず使用温度をご確認ください。
シース型
単位:℃
許容差
クラス
許容差
A
±(0.15 + 0.002 |t|)
B
±(0.3 + 0.005 |t|)
絶縁抵抗
規定電流
記号
規定電流
0.5
0.5 mA
1
1 mA
2
2 mA
100MΩ/100VDC以上 (常温時)
導線方式
方式
イメージ図
特徴
2導線式
(記号2)
抵抗素子の両端にそれぞれ1本の導線を接続したもので、この方式の場合、同選帝侯の影響を取り除くことが出来ないので、あらかじめ導線抵抗値を調べておき補正することが必要で、実用的ではありません。
3導線式
(記号3)
抵抗素子の一端に2本、他端に1本の導線を接続し、導線抵抗の影響を取り除くことが出来るようにしたもので、工業用の計測では最も多く使用されている方式です。
4導線式
(記号4)
抵抗素子の両端にそれぞれ2本の導線を接続し、導線抵抗の影響をなくした方式です。
もっとも精度の高い方式ですが、コスト面では高くなります。
S:抵抗素子、◎:端子、線:内部導線、A・B:端子記号
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